エコプロダクツコンペ2008

2008受賞作品

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【展示会・表彰式・記念講演会のお知らせ】(pdf書類/404k)

■受賞一覧

作品名(テーマ企業)
受賞者

★グランプリ

MULTI ECO BAG
(ザ・パック株式会社)
羽田 安秀(東京都)
 

★近畿経済産業局長賞

echo blind
(grege(グレージュ)社)
山本 学(東京都)
 

★大阪府知事賞

母と子供のCo2削減努力の「見える化」
プロジェクト
(エプソン販売株式会社)
藤井マナブデザイン室/FACE(大阪府)
藤井 マナブ

★大阪市長賞

訪問看護士のための消毒液ボトル
(サラヤ株式会社)
Design Studio CRAC(愛知県)
本田敬・木村かおり

★優秀賞

タッチパネルを用いた、温暖化対策学習ツール
(おおさかATCグリーンエコプラザ)
有限会社トゥーウェイズ(大阪府)
工古田 尚子
Echo-Pot/Echo-Cooler
(grege(グレージュ)社)
AZ・ALDO(東京都)
大内 庸博
battery box watch
(株式会社リコー)
岩田 征一郎(京都府)
 

☆企業賞

CO2削減量通貨としてのCO2REDUCEMILAGE
(エプソン販売株式会社)
小林 正和(埼玉県)
 
節水型水栓 sui-rin
(株式会社タブチ)
株式会社 LB DESIGN(東京都)
南 元晢
MAGIC HOUR(マジックアワー)
(grege(グレージュ)社)
高 祥佑(大阪府)
 
背負えるエコバック
(ザ・パック株式会社)
植村 九十九(兵庫県)
 
PENSOAP
(サラヤ株式会社)
medidea(福井県)
山本 典子
手指消毒ジェル容器の新しい形
(サラヤ株式会社)
田中 研一(岡山県)
 
ECO-MOMENT
(株式会社リコー)
小池 輝政(東京都)
 
FOLD STAIR
(長谷川工業株式会社)
伊藤 欧介(兵庫県)
 

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[1]エプソン販売株式会社

テーマ:「CO2リデュースマイレージ」を実現するアイデア
(様々な商品の温暖化負荷低減度合いを可視化するアイデア(プリンタに限定しない))

★大阪府知事賞

写真

■タイトル

母と子供のCo2削減努力の「見える化」プロジェクト

■概要

家庭内でのCO2削減や省エネ努力には公式の認定は受けられないが、本当のエコ社会には個人の意識改革が必要である。企業主導のCO2削減マイレージと併立して個人の努力も登録できるプロジェクト。

■作者

写真 藤井マナブデザイン室/FACE
藤井 マナブ
(大阪府)

■審査員・企業コメント

日本ではいつの間にか「エコ」という片仮名の言葉がうまれ、世界中どこにもない独自の概念ができつつある。このわかったようで意味のはっきりしない言葉を頼りに、何とか自分の生活を「地球にやさしく」「環境に良い」方向に向けてゆきたいと思っても、実際に何をしたらよいのか分からない。省資源とか、省エネルギーとか、リサイクルとかは言葉ではある程度分かるのだけれど、何をどうすればそうなるのかが分かりにくい。それを一つ一つの具体的な行動に置き換えて説明し、ひとつできたらポイントを獲得できる。ちょっと面倒なようでもゲーム感覚で取り組んで、一度習慣になれば続けられるかもしれない。その結果ヴァーチャルな世界での自分の暮らしに変化が起きる、というのがこの提案の最大の特徴だ。ポイントが何らかの経済価値に交換できるとすると「証拠」が求められるが、自分の分身がヴァーチャルな空間でどんどん幸せそうになってゆくだけなら、その必要もないし、虚偽の申告をすれば自分自身が楽しくないだけだ。全く人の善意によるところがこの仕組みのユニークなところで、それこそ「エコっぽい」。
審査員:益田文和
((株)オープンハウス エコデザイン研究所 代表取締役 デザインコンサルタント)
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[1]エプソン販売株式会社

テーマ:「CO2リデュースマイレージ」を実現するアイデア
(様々な商品の温暖化負荷低減度合いを可視化するアイデア(プリンタに限定しない))

☆企業賞

写真

■タイトル

CO2削減量通貨としてのCO2REDUCEMILAGE

■概要

■CO2削減活動のランドマーク的指針となる■個人も気軽に参加でき、その成果が明確にフィードバックされる■経済活動に組み込まれた形でのCO2削減のスパイラルを生む。以上を踏まえたマイレージを提案したい。

■作者

写真 小林 正和
(埼玉県)

■審査員・企業コメント

マイレージ・クラブ参加の消費者がポイントを取得し使用するほど、経済活動の中で、消費者・企業・国・地球といった関係者が得をするビジネスモデルの提案。細部までよく考えたれており、CO2排出量削減をマイレージ換算することは分かりやすく効果的で、評価した。
(エプソン販売株式会社)
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[2]おおさかATCグリーンエコプラザ

テーマ:「温暖化問題」教材ツールの製作
(小学生に対して地球温暖化問題について説明するツールの製作)

★優秀賞

写真

■タイトル

タッチパネルを用いた、温暖化対策学習ツール

■概要

「温暖化対策」について、タッチパネルを用いて学びます。動く仕掛けやキャラクタを置くことにより、各学習コンテンツへの興味を促します。デジタルコンテンツですので、情報の更新も可能となります。

■作者

写真 有限会社トゥーウェイズ
工古田 尚子
(大阪府)

■審査員・企業コメント

小学生にとってわかりやすく、身近な問題から入っていける点、親しみやすさがある点などが評価された。ただ、二次審査の段階で、もう少し一次審査の企画を発展させた具体性があると良かったと思う。温暖化の問題を子どもたちに楽しく伝えていきたいという主旨はわかるが、あとは具体的なコンテンツを作成し、インタラクティブなシステムに仕上げていくことが必要である。今後の詰めを期待したい。
審査員:左合ひとみ
((株)左合ひとみデザイン室 代表取締役)
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[4]grege(グレージュ)社

テーマ: Echo TMPanelの空間活用
(EchoTMPanel(100%PET素材/Woven Image社)を使ったサステナブルなプロダクトデザイン、空間デザイン)

★近畿経済産業局長賞

写真

■タイトル

echo blind

■概要

縦型ブラインドカーテンの素材をEcho TMPanelに置き換え、エコロジー性と新しい価値をプラスします。

■作者

写真 山本 学
(東京都)

■審査員・企業コメント

この対象となる素材Echo TMPanelは、再生素材を含む100%PET使用の自身が環境負荷を少なくする再資源化可能な商品である。また製造時から使用後に到る全過程での、資源・エネルギー人材の削減実施を図っている。素材は多孔質で、クッション性があり、断熱性能、保水性能、遮音性能、防炎性能がある。繊維を圧縮して創られており接着剤は含まれていない。形状的には平面を生かした板材としての自由な形状整形が可能である。色彩構成の自由度も高い。この素材の特性を生かすことにより、環境負荷軽減が進められる。いかに素材の特性を提案するかが課題となった。縦形ブラインドカーテンの提案である。Echo TMPanelの形状の構造的自立性を利用している。機能面では、防音・遮光・断熱性といったEcho TMPanelの特長が生かされている。様々な模様と形状の展開が可能である。基本的に素材寸法限界(1200*2400)により決定されているが、スケール巾に関して自由度がある。従来のブラインド以上の巾・厚みと多彩な色彩・自由な形状を生み出すことによりデザイン性が拡大された。既存のカーテンなどの技術が応用出来、製品化が容易である。室内空間において新たな生活シーンを多彩に生み出して行くことを評価した。
審査員:池上俊郎
(京都市立芸術大学美術学部教授 / NPO法人エコデザインネットワーク理事長)
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[4]grege(グレージュ)社

テーマ: Echo TMPanelの空間活用
(EchoTMPanel(100%PET素材/Woven Image社)を使ったサステナブルなプロダクトデザイン、空間デザイン)

★優秀賞

写真

■タイトル

Echo-Pot/Echo-Cooler

■概要

庭を持てない現代生活、インテリアで草木を育て、生活に潤いを与えるライフスタイルが求められています。
たっぷり水を吸い込んだEcho TMPanelの冷凍品はほぼ氷の塊。

■作者

写真 AZ・ALDO
大内 庸博
(東京都)

■審査員・企業コメント

2点は、Echo TMPanelの特性である吸水保水性を基本として、明確な色彩の選択範囲の広さ、素材形状を生かしていることを評価した。明確な,NEW LIFE STYLEを提案しています。
ECHO-POT
室内用植木鉢の新たな提案である。現在多くの指摘があるように作者は、“庭を持てない現代生活、インテリアで草木を育て、生活に潤いを与えるライフスタイルが求められている”と考え提案されました。提案されたEcho-Potは鉢の上から水をやる事なく受け皿に水を補給するだけで、鉢が水を吸い上げ、土を通して植木に充分な水分を与える事が可能と判断しています。陶器などの旧来の鉢植えに対して明確な、NEW LIFE STYLEを提案しています。平面の積層とすることで、鉢の形状は円形に留まらず、様々な形や色の商品製作が可能としています。
ECHO-COOLER
ボトルクーラーの新たな提案である。エコークーラーに吸水させ、製氷室で冷凍する。水を吸い込んだ冷凍品が氷塊となる。初期の吸水性能を維持することによりあふれない。ワインクーラー、あるいは冷却商品の保温として使用する。解凍後も保水するので加湿機能も持つ。また色彩豊かな食卓構成が可能である。 商品展開としては白ワイン限定とせず幅広い可能性を考慮して欲しい。“不思議な氷の容器”としての可能性はさらに拡大できると考える。
審査員:池上俊郎
(京都市立芸術大学美術学部教授 / NPO法人エコデザインネットワーク理事長)
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[4]grege(グレージュ)社

テーマ: Echo TMPanelの空間活用
(EchoTMPanel(100%PET素材/Woven Image社)を使ったサステナブルなプロダクトデザイン、空間デザイン)

☆企業賞

写真

■タイトル

MAGIC HOUR(マジックアワー)

■概要

Echo TMPanelを無駄なく効率よく使用し、単純な組立て方で作ることが出来るテーブルスタンド(照明器具)の提案。生産段階からの省資源、省エネルギーを実現します。

■作者

写真 高 祥佑
(大阪府)

■審査員・企業コメント

この作品は、Echo TMPanelを無駄なく少ない材料で効率よく使用しており、使用後に分解リサイクルし易い構造である。 柔らかな光が落ち着いた空間を演出し、シンプルな形状で和と洋の インテリアに違和感無く使用出来る。 素材の柔らかなクッション性を生かし、携帯や眼鏡などの小物を置く為のスペースとして台の部分を効果的に活用している点で実用性機能がある。 エンドユーザーに長く使用して頂ける飽きのこないデザインと機能を兼ね備えていると共に、材料、生産過程、使用後までをトータル的に考えた照明器具である。 商品化に当たっては、環境と人に対して配慮された次世代光源での実験も行い、エコ照明としてさらに完成度の高いものが実現されるよう、企業側として取り組む必要があると考える。
(grege(グレージュ)社)
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[5]サラヤ株式会社

テーマ:携帯ハンドソープの容器デザイン
(携帯ハンドソープまたは、携帯手指消毒剤の容器のデザイン)

★大阪市長賞

写真

■タイトル

訪問看護士のための消毒液ボトル

■概要

訪問看護士が、衛生管理のための消毒液を常に携帯しやすく、気持ちが和らぐようなボトルの提案です。

■作者

写真 Design Studio CRAC
本田敬・木村かおり
(愛知県)

■審査員・企業コメント

患者の自宅を訪れる訪問看護師のおかれる環境は、病院とは異なり、自発的な衛生管理が求められる。この状況に即した、携帯消毒液ボトルのあり方がこの提案で、テーマ課題に即したいい着眼点だと思う。スプレー部分を覆い、吊るすためのティアードロップ型のカタチは、誤操作を防ぎ、人へのあたりを柔らかくし、カラー透明のカラフルな容器は、楽しさや明るさを与えている。また、表面的なデザインだけでなく、40mlと少量ではあるが、詰め替えることで消毒への意識を高める導きや、首から掛けたり、カバンの持ち手に提げるような、いつでもどこでもすぐに取り出せる現場に即した「行為のデザイン」がよく考えられているということで、評価された。
審査員:村田智明
((株)ハーズ実験デザイン研究所 / METAPHYS 代表取締役)
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[5]サラヤ株式会社

テーマ:携帯ハンドソープの容器デザイン
(携帯ハンドソープまたは、携帯手指消毒剤の容器のデザイン)

☆企業賞

写真

■タイトル

PENSOAP

■概要

医療でハンドソープ、手指消毒薬は院内感染予防に欠かせない。設置にも限界がある。普段のビジネスや生活環境のシーンでも持ち歩ければ、効率の良い清潔が得られると考える。

■作者

写真 medidea
山本 典子
(福井県)

■審査員・企業コメント

医療現場で実務をされている経験から看護士さんの行動、動作を理解した寸法・形状・使い方を考えたデザインの提案をいただきました。 消毒剤容器を更に携帯性を向上させ使いやすくすることで感染症を未然に防ぎ健康障害による社会的影響を押さえ経済的損失を小さくすることができます。 容器材料に軟質プラスチックを使用することで使用後のゴミの減容化も配慮されていると思います。
(サラヤ株式会社)
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[5]サラヤ株式会社

テーマ:携帯ハンドソープの容器デザイン
(携帯ハンドソープまたは、携帯手指消毒剤の容器のデザイン)

☆企業賞

写真

■タイトル

手指消毒ジェル容器の新しい形

■概要

石鹸の形をした容器デザインの提案

■作者

写真 田中 研一
(岡山県)

■審査員・企業コメント

誰が見ても「石鹸」と感じられる基本的なかたちをデザインすることで、固形石鹸の持っている「手を洗う」「清潔にする」というイメージを感じさせる容器になり親しみ易さ、安心感、用途、目的を与えるデザインの提案をいただきました。消毒用ジェルだけでなく液体の手洗い石鹸容器にも適していると思います。
(サラヤ株式会社)
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[6]ザ・パック株式会社

テーマ:実用化してみたいエコバッグ
(「ファッション性」「携帯性」「機能性」がキーワード。)

★グランプリ

写真

■タイトル

MULTI ECO BAG

■概要

ふたつのバックをひとつにしたユニークなカタチで、いざというときは容量2倍。機能的で多目的に使える全く新しいエコバックの提案。

■作者

写真 羽田 安秀
(東京都)

■審査員・企業コメント

昨年にひき続き、エコバッグという課題には、取り組みやすさや身近なものとしての関心の高さから、多くの応募作が集まった。今年は、携行性に主眼を置いたものが増えた印象があり、携行の方法も、単にたたんでコンパクトにするだけでなく、帽子、ベルト、リストバンドなど、身に付ける提案のものが目立っていた。そのなかで、グランプリ受賞作は、携行性や見た目に新しさがあったわけではない。しかしながら、2枚重ねのバッグが、開くとふたつに振り分けて肩に掛けられるという機能性を持ち、新しい着眼点として高く評価された。構造がシンプルで、余計なものを足していない点、振り分けることが江戸時代の荷物の運び方に通じ、日本の伝統的な良さであるところもエコ製品のあり方として好感が持てた。使いやすいサイズや強度、素材の検討が今後の課題となるが、2枚の色の組み合わせなどで多彩な展開も可能である。エコバッグの方向性に新しい活路が見える作品であり、派手さはないが、グランプリにふさわしい独自性と提案性を持つ秀作と言えるだろう。
審査員:左合ひとみ((株)左合ひとみデザイン室 代表取締役)
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[6]ザ・パック株式会社

テーマ:実用化してみたいエコバッグ
(「ファッション性」「携帯性」「機能性」がキーワード。)

☆企業賞

写真

■タイトル

背負えるエコバック

■概要

エコバッグは畳んでいる時が一番カッコイイ??畳んでいる時は知的でファッショナブルなエコバッグ。それなのに何故使う時は色褪せるのでしょう??背負ってみましょう。世界が変わります。

■作者

写真 植村 九十九
(兵庫県)

■審査員・企業コメント

持つと言う常識を「背負い式」にもできる2WAYの機能(ハンズフリー)をシンプルに設計された点に日々の生活からの知恵を感じます。又、留め具のカラーを分けることで誰にでもわかりやすく使い方を持つ人に分かりやすく伝えることができるアイデアとデザインの遊び心があり、ユーザーが「持つのがうれしい」と感じられる楽しい「色使い」も追求されたことに共感できるエコバックです。
(ザ・パック株式会社)
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[7]株式会社タブチ

テーマ:水道器具のエコデザイン
(新しいアイデアで環境配慮型水道器具を提案してください。)

☆企業賞

写真

■タイトル

節水型水栓 sui-rin

■概要

sui-rinはハンドルと蛇口が一体型になったリング型水栓です。

■作者

写真 株式会社 LB DESIGN
南 元晢
(東京都)

■審査員・企業コメント

ハンドルと蛇口が一体型になったリング型水栓の提案。カーテン状に広範囲に水が流れ、少量の水で効率的に手を洗える。シンプルなデザイン、ステンレス素材により再利用の可能性を含んでいる点を評価した。
(株式会社タブチ)
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[8]長谷川工業株式会社

テーマ:環境にやさしい脚立・踏台
(リサイクル可能なパーツ『ごみを減らそう』を合言葉に!!)

☆企業賞

写真

■タイトル

FOLD STAIR

■概要

「トランスフォーム、踏み台!」折りたたむと棒状になり、収納し易い踏み台を提案したい。

■作者

写真 伊藤 欧介
(兵庫県)

■審査員・企業コメント

踏み台が棒状になるというアイディアは今までにない発想でした。棒状になることによって、これまでにない置き場所、例えば傘入れなどに置くことも可能ではないでしょうか。 エコに関してはリサイクル性の高いアルミを使用している以外になにかあればもっとよかったと思います。
(長谷川工業株式会社)
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[9]株式会社リコー

テーマ:エコ・ウオッチデザイン
(エコごころに響くウオッチ、時間のエコ・ウオッチ)

★優秀賞

写真

■タイトル

battery box watch

■概要

使いかけの弱った電池を再利用するデスク時計の提案

■作者

写真 岩田 征一郎
(京都府)

■審査員・企業コメント

電池を使いきる前に交換するということは日常的に行われる。電池切れで機器が急に使えなくなる事態を避けるためには仕方ないことだが、結果的にたくさんの少し残った電池がたまってきて、これが捨てるに捨てられない困った存在だ。時計の小さなムーブメントは消費電力が少ないので残り少ない電池でもしばらく動く、ということを利用して電池を使いきる仕掛けだ。二次電池に若干蓄電しておいて、電池が空になったことを知らせた後もしばらくは時計が動くようにしておけば実用的だろう。社会の仕組みや技術の多くの部分がブラックボックス化してゆく中で、「見える化」の重要性が指摘されているが、これなどもその典型で、「ああこの電池は空になった」と納得することですっきりする。電池の残量チェッカーと時計を兼ねたような製品で、とても分かりやすい提案である。
審査員:益田文和((株)オープンハウス エコデザイン研究所 代表取締役 デザインコンサルタント)
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[9]株式会社リコー

テーマ:エコ・ウオッチデザイン
(エコごころに響くウオッチ、時間のエコ・ウオッチ)

☆企業賞

写真

■タイトル

ECO-MOMENT

■概要

本提案は、日常の中で特定の時間を抽出し、それを偶然見付ける事により自分以外の事や環境の事に目を向けるきっかけを作るウオッチである。

■作者

写真 小池 輝政
(東京都)

■審査員・企業コメント

時刻や時間を表す道具である時計を「エコを考えるきっかけを提供する道具」に変えたところを評価させていただきました。二本の針が重なった瞬間に現れる意味ある形は、作者によって仕込まれたもので、人によっては作意を感じさせ過ぎると思うかもしれませんが、現れる四つ葉のクローバーは、人の気持ちを和ませ、自分以外のことを考える心の余裕を生み出すものだと思います。ただ、文字盤にメッセージが書かれていますが、四つ葉のクローバーが際だつように、文字盤は徹底的にシンプルでもよかったかもしれません。ユニークな作品をありがとうございました。
(株式会社リコー)

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